患者さんから、ソニッケアーの種類がたくさんあるので、その中でもどれが良いのか?と良く聞かれるので、まとめておきます。

結論から言うと、

一番安い、5千円のイージークリーンが一番のおすすめです。

 電動歯ブラシはAmazonが一番安いことが多いので、Amazonで買ってください

 2017年1月現在、ソニッケアーには、7種類のモデルがあります。

  1. ダイアモンドクリーン
  2. フレックスケアープラチナ
  3. フレックスケアープラス
  4. ヘルシーホワイト
  5. ガムヘルス
  6. ソニッケアー キッズ
  7. イージークリーン
 どの機種(キッズを除く)も、基本は、一分間に31000回(約516Hz)の振動を歯ブラシに与えることで、歯の汚れを取るという触れ込みになっています。音波水流の発生で歯垢がとれるわけではないので、物理的に歯ブラシの毛が当たるようにしましょう。

ブラッシング(歯みがき)モードの種類は、歯ブラシの振動する方向や強さによって、

  • ホワイト
  • ディープクリーン
  • ガムケア
  • センシティブ
  • リフレッシュ
があります。

 ホワイトは、着色汚れをとるモードで、ダイヤモンドクリーンブラシヘッドと併用で派手に振動して磨きます。時間が長めになります。

 ディープクリーンモードは、「歯周ポケットが深い、磨き残しがある」と歯医者で指摘されたところを重点的に磨くモードで、ブラシの動きが強弱が交互になるモードです。

 ガムケアーは、歯ぐきに当てて、優しい振動でマッサージをするというモードです。

 センシティブは、敏感歯ぐきに優しく磨くモードです。

 リフレッシュは、1分間のささっと磨きたい人の簡単モードです。

ソニッケアーの主な機能としては、

  • スマホアプリと連動
  • カドペーサー機能:口の中を4分割して磨く時間をピーと振動の種類を変えて教えてくれる
  • 三段階の強さの調整機能:普通、弱い、凄く弱いの三段階
  • 過圧防止センサー:歯ブラシのヘッドが、正しく振動できないと音で知らせてくれる
  • イージースタート

などがあります。
 

モデル型番 ダイヤモンドクリーン ディープクリーンエディッション HX931?/08 フレックスケアープラチナ HX9195/29 フレックスケアー プラス HX6927/08 ヘルシーホワイト HX67?9/43 ガムヘルス HX8931/11 ソニッケアーキッズ HX6321/03 イージークリーン HX6521/01
カラー アメジスト、ホワイト、ブラック、ピンク、ローズゴールド ホワイト ホワイト ピンク、ホワイト フロストブルー ホワイト
磨きモード ホワイト、ディープクリーン、ガムケア、センシティブ、リフレッシュ クリーン、ホワイト、ディープグリーン クリーン、ガムケア、リフレッシュ、センシティブ クリーン、クリーン&ホワイト クリーン、ガムプラス やさしさ、さらにやさしさ クリーン
カドペーサー
強さ調整3段階
過圧防止機能
発売日 2016年8月 2016年11月 2016年11月 2016年11月 2016年9月
Amazon価格 25000円 21000円 13000円 9200円 13000円 9000円 4800円


以上を踏まえて、各モデルの解説をしていきましょう。

1)ダイヤモンドクリーン ディープクリーンエディッション HX931?/08 価格25000円前後

2016年8月発売

  • 本体は、「ダイヤモンドクリーン」
  • 5つのモード:クリーン、ホワイト、センシティブ、ガムケア、ディープクリーン
  • カドペーサー機能あり:口の中を四等分して順番に磨く場所を教えてくれる機能
  • USB充電ケース、USB充電のグラスが付属。
  • 3本のブラシ:ダイヤモンドクリーンブラシヘッドレギュラー、アダプティブクリーンレギュラー、舌磨きブラシ
  • 色は、5色:アメジスト(HX9319/08 )、ホワイト(HX9317/08 )、ブラック(HX9315/08 )、ピンク(HX9316/08 )、ローズゴールド(HX9317/08 )
 フルスペックのソニッケアーです。ブログやTwitterやInstagramで買ったことを自慢するのに最適のモデルです。

 磨きのモードが5つもありますが、コレを意味が分かって使いこなせる人は、ほとんどいないでしょう。そもそも、ガムケアーとか意味が無いですから。ディープクリーン機能についても、私は懐疑的な立場を取ります。ってか、こんなのを信じてやってくれた方が、歯周病の悪い箇所は絶対に治らないから、こちらとしても商売的に貢献するので、それを信じてやる人は是非やってください。

2)フレックスケアープラチナ HX9195/29 価格は2万円前後

2016年11月発売

  • 本体は、「フレックスケアープラチナ」
  • ブラッシングモードは、3つ:クリーン、ホワイト、ディープクリーン
  • 三段階の強さ設定可:ノーマル(強)、センシティブ(中)、エキストラソフト(弱)
  • ブラシは、3本:フレックスケアープラチナ、アダプティブクリーン、センシティブ
  • カドペーサー機能付き:口の中を4等分して順番に磨くように教えてくれる機能
  • 過圧防止センサー付き:ブラシを押さえつけすぎると、振動で教えてくれる
  • 充電器、トラベルケース
  • 色は、ホワイトのみ

 ブラッシングモードは、3つですが、それぞれに強さが3段階で設定できるので、9種類の磨きモードがあります。おそらく、クリーンのノーマルと、ホワイトの強弱の4種類で十分でしょう。ディープクリーンに強弱が必要なのか謎です。

3)フレックスケアー プラス HX6927/08 価格は、13000円前後

2016年11月。

  • 本体は、「フレックスケアープラス」
  • ブラッシングモードは、4つ:クリーン、ガムケア、リフレッシュ、センシティブ
  • ブラシは、2本:インターケアー、舌磨きブラシ
  • 充電器、トラベルケース
  • 色は、ホワイトのみ
 ブラッシングモードの中でも、一分間でチャッチャと磨けるリフレッシュモードが付いているので便利です。歯みがきなんて、1日1回夜の2〜3分間で十分です。歯みがきに5分程度の時間がかかるのは、歯間ブラシで丁寧に磨く必要のある歯周病の人だけです。

 5分以上かかる歯みがきの仕方を教える歯科衛生士は無能です。実地指導料の算定のためだけに、グダグダと毎月、月初めに意味の無いことをやっているだけの、役立たずです。

4)ヘルシーホワイト HX67?9/43 価格は、1万円前後

2016年11月発売


  • 本体は、「ヘルシーホワイト」
  • ブラッシングモードは、2つ:クリーン、クリーン&ホワイト。
  • ブラシは、1本:ダイヤモンドクリーン コンパクト 1本のみ
  • 充電器
  • 色は、ピンク(HX6769/43)とホワイト(HX6719/43)の2つ
 ブラッシングモードは、「クリーン」と、「クリーン&ホワイト」の2種類です。「クリーン」だけでも十分ですが、「クリーン&ホワイト」のクリーンを2分間やって、ホワイトで前歯を30秒磨くというのもありでしょう。付属のブラシも1本だけで、その分値段も安いです。ダイヤモンドクリーンのコンパクトヘッドは、おすすめのブラシヘッドです。

 価格的にも手頃で、タイムセールで安くなっていれば買いです。安くなった分を、純正の替えブラシを買ってください。

5)ガムヘルス HX8931/11 価格は、12000円前後

2016年9月販売

  • 本体は、「ガムヘルス」
  • ブラッシングモードは、2つ:クリーン、ガムプラス
  • 強さが三段階:ノーマル(強)、中、弱
  • カドペーサー機能あり:口の中を四分割して歯みがきをする手順を教えてくれる無駄な機能
  • 歯ブラシは、1本:プロリザルツ ガムヘルス1本
  • 充電器
  • 色は、フロストブルー1色
 日本人の歯肉(歯ぐき)の解剖学的事情から、歯肉(歯ぐき)をこすりすぎてケガをする人が多いことをうけて、日本人向けに開発されたソニッケアー。日本人の4人に一人は歯ぐきを歯ブラシでこすることができない人がいることに、やっと対応したもの。

 つまり、歯肉(歯ぐき)を歯ブラシで我流にこすっても、本当の意味での歯肉マッサージにならないということさえ、わかっていれば、別にこの機種でなくても良いんですよ。

 一所懸命、歯ぐきを無駄に電動歯ブラシや軟かい歯ブラシでこすってください。歯肉後退、歯根露出になってもらって、抜歯、歯槽骨移植、再建、インプラントという自費治療コースを選択して欲しいです。治療期間も長くなるし終わりのない治療なので、中長期的に良い鴨になるので大歓迎です。

6)ソニッケアーキッズ HX6321/03 9000千円前後

  • Bluetooth搭載でスマホアプリと連携
  • ブラッシングモードは、2つ:やさしさ、さらにやさしい
  • ブラシは1本:ソニッケアーキッズ
  • 充電器
 子供用のスマホと連動する最新の子供用ソニッケアーです。大人用のソニッケアーに比べると、振動が500Hzとやや少なめで、振幅幅(ストローク)も小さく優しくなっています。

 子供の歯は、本人が電動歯ブラシで磨いても、親が手で仕上げ磨きをしても虫歯の予防はできませんので、何でも良いんです。

 このスマホ連動の子供ソニッケアーは、子供本人の歯みがきをするモチベーション(動機づけ)には、絶大な効果があります。歯みがきを嫌がる、聞き分けのない子に歯みがきをするための理由付けとして、1万円の電動歯ブラシを買う親がいてもおかしくありません。

 1万円という値段は、最初の数日は一所懸命歯を磨く我が子の姿をみて、元がとれると思いますよ。さらに、定期的に通う歯医者に、この歯ブラシをドヤ顔で持ち込んで、衛生士のオバチャンに得意げに見せる我が子に目を細めるのも一興です。

7)イージークリーン HX6521/01 価格5千円前後

  • 本体は、イージークリーン
  • ブラッシングモードは1つ:クリーン
  • ブラシは1本:プロリザルツ プラークディフェンス1本
  • カドペーサー機能付き:口の中を四分割して磨くように教えてくれる機能
  • 充電器
  •  これが一番のおすすめです。私が患者さんに、聞かれたら、「Amazonで5千円で売っているイージークリーンと換えの純正ブラシを買ってください」と答えています。

     「買ったら、持ってきてくださいね。電動歯ブラシは、歯に当てる当て方がとても大切なので、使い方を指導します。」と付け加えます。

     1〜2年程度で壊れたり、バッテリーがダメになります。前出の高性能なモデルの2万円タイプでも3年持ちませんから(笑)。家族分そろえるとなると、5千円くらいまででしょう。一般的な所得の家庭ならね。

    ソニッケアーの7種類のうち、どれがピッタリ合うのか? ランキングで紹介すると…

    1位) イージークリーン

     価格、性能共に コスパが良いので、一番のおすすめです。

     ビンゴ大会の景品としても、喜ばれる賞品の一つになります。歯ブラシの先は、純正の他のタイプと互換性があるので、好みで換えると良いでしょう。付属のプロリザルツ プラークディフェンスでも構いませんよ。

    2位) ヘルシーホワイト

     1万円で買えます。クリーン&ホワイトモードの2分半が、夜磨きにピッタリです。お茶、紅茶、コーヒー、ワインをよく飲む人は、これのホワイトモードで前歯の茶渋をかるく取るようにします。ただし、歯みがき粉は付けてはいけませんよ。

     電動歯ブラシを買おうという、意識高い系を気取る人に、タバコを吸う人はもういないので、ヤニがこれでとれるとか取れないかとか、どうでも良い話になりました。あー、1日10本以上吸う人は、何で磨いてもヤニは付きます。

    他)ダイヤモンド クリーン、フレックスケアー プラチナ、フレックスケアープラス、ガムヘルス

     どうでも良い機能がいっぱい付いていて、TwitterやInstagram、ブログ、Facebookなどで買った自慢ができるくらいしか役に立ちませんので、できるだけ高いものを買いましょう。

      「ダイヤモンドクリーンで、歯医者さんにいっても褒められるくらい綺麗に磨けています」って、自慢しましょう。どんなに綺麗に磨いていっても、歯医者の商売上、P管理の算定が必要なので、重箱の隅をつつくように磨き残しを指摘されますからね(笑)。

     たくさん、歯みがき粉をつけて磨いてください。歯を削るくらいやっていただくと、こっちとしても商売につながるので、歯を白くするべく磨いてください。

     ちなみに、日本人の歯はエナメル質が透明なので、中の象牙質が透けて黄色い歯の色をしてます。磨いても、欧米人のような白い歯にはならないことは、都合良く忘れてください。

    まとめ

     電動歯ブラシをメーカーの宣伝文句をそのままコピペして、効果をアピールする記事を書いている時点で、素人丸出しの嘘つきであると警戒してください。

     ってか、電動歯ブラシをベタ褒めするブロガーを見かけたら、電動歯ブラシを無償で提供を受けてステルスマーケティングの記事として書いている可能性が高いです。そんな記事を書いているその人の過去に記事すべてが、都合の良いステマ記事で埋め尽くされていると警戒してください

     大切なことなので繰り返しますが、電動歯ブラシだろうが、手で歯を磨く普通の歯ブラシだろうが、デンタルフロスと歯間ブラシを使わないと磨けないので、電動歯ブラシの意味は、単なるモチベーションアップの道具に過ぎないと言うことですよ。
     だからこそ、コンビニより数の多い歯医者が食っていけているし、バカ息子や娘を3〜4千万円も払って私立歯科大に入れて跡を継がせることができるんですから!!