電動歯ブラシを使い始めると、洗面台が飛び散る唾液や歯垢の汁で激しく汚れます。
とくに歯周病の人が歯みがきをすると歯肉(歯ぐき)からの血が飛び散って、汚いです。掃除もしないで放置すると「血やツバが飛び散っていて汚い!クサい!」他の家族から総スカンを食らいます。
その問題を解決するべく、
電動歯ブラシを使った後で、洗面台をサッと掃除できるグッズを紹介します。
洗面台を掃除する手順。
- 洗剤の入ったスプレーをガラスや蛇口、洗面台シンク部に軽く噴霧する。
- ガラスは、ゴムワイパーで水気を取る。
- シンク部はコップなどで水をかけて軽く洗い流す。
- 雑巾で全体の水気を取って、雑巾を手洗いして、干す。
1)洗剤の入ったスプレーを血や唾液(ツバ)が付いたガラスや蛇口、シンクに吹きかける。
洗剤は、台所用洗剤をすこし薄めて使ってください。血や唾液のタンパク質を溶解するのは、水酸化ナトリウム水溶液が一番有効です。劇薬なので、私のような取り扱いのできる資格を持つ人以外は、使ってはいけません。
一般人で唯一取り扱えるのは、キッチンハイター等の塩素系漂白剤です。キッチンはいたーは次亜塩素酸ナトリウムという弱アルカリ性で、塩素の殺菌とアルカリ性によるタンパク溶解作用で強力な消毒剤になります。血液や唾液から感染するウイルスにも、ほぼ有効とされているので、手袋、防護メガネとマスク着用で使いましょう。
歯みがき剤とツバが混じった白い汁は、カルシウム、フッ素などのミネラル分が白く固まります。これを溶かすのは、希塩酸(サンポール等)が有効です。これも、劇薬なので、私のような取り扱いの資格や教育を受けた人以外は使ってはいけません。クエン酸、酢酸などの食品の酸性水溶液でも代用はできますが、希塩酸ほどは落ちません。
2)ガラスはゴムワイパーで水気をとります。
窓ガラスの掃除でも使うヤツです。上から下に水気を一気に拭き取ります。これは特に必要はないでしょう。取り回しの良い小さいものがおすすめです。
3)蛇口周りやシンクは、コップなどで水をかけて軽くスポンジでこすって流す。
蛇口やシンクは、髪の毛などを取りつつ、飛ばした唾液などをこすって、洗い流します。台所と同じ扱いなので、冬場に手が荒れる人は、ゴム手袋をしてやるといいでしょう。
4)軽く布巾で拭いて、布巾を洗って、干しておく。
水滴が付きっぱなしになっていると、白や黒いカビが生えて水気を多く含むようになって、余計にカビの映える面積が増えます。さっと全体を拭き掃除して、早く乾くようにしましょう。布巾は、台所で拭き取りに使う速乾性の雑巾を使います。
まとめ
電動歯ブラシの欠点は、2つ。コストが高いことと、飛び散る血や唾液の掃除が面倒だということです。今回は、家族に嫌われる、電動歯ブラシの飛び散る唾液や血の掃除の仕方について解説しました。
電動歯ブラシで歯みがきの時間は、ほとんど短縮できません。なぜなら、むし歯や歯周病の予防には、歯間ブラシとフロスの併用が必ず必要だからです。さらに、手で磨くよりも派手に飛び散るツバや血の掃除をする手間の時間がかかる分だけ、ブラッシングにかかる時間が増えることになります。
「電動歯ブラシを使う事で、時短と効率化が図れる 」なんてことを書いているブロガーがいたとしたら、そいつは嘘つきです。それか、洗面台は家族の誰かが綺麗にしてくれているか、ひどく汚れて汚いままかのどれかです。